下積み修行の重要性がわからない人たち

 先週末と今週初めに芸人と会社からそれぞれ記者会見があり、特に会社からの会見ではパワハラ発言を認めないなどぐだぐだ状態だったことから今や「よしもと興業」の会社運営に世間の興味が移ってしまっています。
 けれど、そもそもは事務所へ所属している芸人なのに会社抜きに勝手な営業をしていたことが発端であり、反社会性力の人間が参加しているイベントとは知らずに出かけてしまったのはハプニングとしても途中でわかったのに金銭授受をしてしまった時点でアウトであり、すぐ会社へ報告もせず写真週刊誌のスクープでばれた時点で金銭授受を自分たちで洗い直して報告せず嘘をついたのが掘ったんですから、「勇気ある人」のように今やいわれていますけど、芸能活動の即時再会などあり得ません。十分に罪を償うべきです。
 私が言いたいのはここからで、会社の体質に問題があることがいろいろ暴露されましたけど、若手が「こんな会社だからお金がもらえなかったんだ」のような突き上げ方をしてくるのは間違いです。若手は会社から投資をしてもらっているばかりであり、劇場を借りるお金も稼ぐ力がまだありません。大御所の稼ぎから回してもらい、育ててもらっている段階なのです。それもわからずに会社批判をするというのは、「偉そうにいうな!!」と一喝されても仕方ないのですよ。
 医療の世界でも「無給医」の存在が暴露されて、これは免許を持っているだけでなく本当に働いているのに給料の出ていないお医者さんはパワハラの何者でもありませんから、すぐ改善すべきです。けれど鍼灸の世界では一般のサラリーマンよりは給料が低く労働時間も長いかもしれませんけど、育ててもらっているという自覚を持てずに安易にサラリーマン的な職場を求めるのは間違いです。芸人でも成功した人は、若いときにきちんと下積み修行をしているのであり、師弟関係がしっかりわかっている人だけが芸を磨けているのです。

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