ナソを応用しての選経・選穴の確認

 ナソの応用で選経・選穴の確認を追試していると、つい証決定がワンパターンになりがちになってしまっていることにまたまた反省をするのでありました。治療家の思い込みで本治法をしても、標治法や補助療法の助けもあってあさっての方向にさえ向かっていなければそれなりに病態が回復してしまうのですけど、そこは証がしっかり合っていた方が抜群によくなってくれます。
 指を曲げて手背側で軽く触れて、肩井で選経が確認できます。肩井は胆経上に位置しており、胆は奇恒の腑であり決断を司っているということから胆を納得させられれば十二経の流れがスムーズになっているという解釈ができます。
 そして選穴点は肩中兪の打ち抜きの箇所と当初表現していたのですが、もっと観察していると斜角筋でナソ治療をしている箇所でした。要するに陽経の流れまで改善できているかということでの反応です。
 そして肩中兪の打ち抜きのあたりになる選経点と選穴点の中間、ここがより緩んで100度以上のくぼみになってくるというのは必然のことだったわけです。さっきも肝虚だと脈診では思えていたのに腎虚であり、少し反応を見ているとやはり腎虚の方が圧倒的によくなってくるものに遭遇していました。

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