漢方鍼医会の奇経治療12

 午後の診療は最近にしては人数があったのですけど、奇経治療に対して「これはいいぞ」というケースがなく、肩こりが着実に落とせるという感じのものでした。いきなり贅沢ですね。
 それならばということで、もし奇経グループの診断ミスとか逆をとっていたならということでの実験をさせてもらいました。これは軽症の患者さんであり、体力もしっかりあることを確認してからのものです。もちろん簡単ですが自己実験をしてからのことです。
 診断ミスも逆を取っていたケースでも、腹部が硬くなってしまいます。順当なものであれば肩上部とともに腹部も緩むのですけど、合致していないと腹部が緩みません。堅くなってしまうケースもありますが、お腹が変な形になって緩まないという表現の方が的確でしょう。ですから、奇経腹診は確かに存在しています。逆の活用をさせてもらっているわけです。
 そしてですが、下手に脈診を入れると話がややこしくなってしまうので、あえて脈診は外した状態で実技を組み立てていますけど、相変わらず本部の上から目線の言葉は何なんでしょうね。人に委託をするなら前提条件と自分たちでの検証結果を渡してくれるべきですし、この実技ありきなら委託などせず自分たちだけでやればいい。委託をするというのであれば自由な研究をさせてくれるべきでしょう、いったい今の執行部や学術部とは、何なのでしょう。

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