漢方鍼医会の奇経治療13

 つい先ほどの患者さんですけど、一週間前に目覚めたなら鼻水が突然に出てきており風邪になってしまいそうだったといいます。市販薬を飲んで風邪については踏ん張れたのですけど肩甲間部を中心に鉄板のような肩こりになってしまいました。
 そして本人はある程度までしか自覚していなかったのですけど手足の冷たさは異常なほどであり、体幹全体も冷たくなっていることにここで気づきました。ずっと以前から冷えやすい体質の人だったとはいえ、自分で驚くほど体温が下がっていたというところです。
 そこで奇経治療でどこまでアプローチできるのか試してみようと指テスターで調べたなら、公孫-内関みたいです。確かに内臓下垂もあります。衝脈は脾経だけでなく肝経にも関わっているので、鉄板のような肩こりだけでなく冷えという点でも合点がいきます。
 それで最初の1セットでお腹が十分に緩むことを確認してから合計5セット行うと、鉄板のようだった肩こりがユルだというだけでなく上半身が温かくなってきたと患者さんは驚嘆していました。

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