切り分けツールは冬が一番便利

 「時邪を応用した切り分けツールの提案2」ということで先日に本部研究部で発表をしてきたのですけど、この切り分けツールが一番有効活用となるのは冬です。
 つまり、風邪症状に多く遭遇するのですけどそれが病的な数脈で陽経から治療すべきなのか、一時的なもので陰経から従来の治療でいいのかを見極めることができます。逆に言えば、剛柔を応用して陽経から治療をするようになった頃によくぞ勇気を持って切り替えをしていたものだということです。
 それから陽経から治療をするにしても、邪気論なのか生気論なのかどちらを選択すべきかがまた一つ問題なのですけど、これもおおむね答えが先にあるのですから、病理考察がすぐできあがります。
 また脈状を積極的に変化させている分、菽法からどれだけ外れているのかに注目すれば診察ができてしまうのであり、変に手法で脈状をコントロールしようなどと考えなくてもすんでしまうのですから、こんなに便利な方法はありません。

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