漢方鍼医会での奇経治療48、肩井の反応について

 10円玉での自宅補助を用いて回復していた患者さんなのですけど、訪問介護も仕事の中にあるらしく出先では正座が必要なこともあるとかで、また膝窩の痛みが強くなってきていました。
 これは仮の治療終了をしてから最後に衝脈ということで痛みが軽減することを確認し、ペンで印をつけてまた自宅補助をしてもらうことにしています。すぐ歩行が楽になっていました。
 何が書きたいかというと奇経の適合を判定するときに肩井を強く押さえて反応の消失を確認するのですが、患者側ではどういう反応化を安心されているので直接問診したのです。公孫を取穴(この場合は奇経の確認ですから相当に強く抑えています)すると完全に肩井の痛みが取れるのですけど、試しに外関だと痛みが軽減しても残っていました。
 ということで、徹底的に肩井の反応が取れるところを追求すべきだという裏付けが取れました。逆に言えば変な妥協をしてはいけません。

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