えっ、保険外治療の押し売り

 かなり以前からよく知っている患者さんでありプライベートのことでもなんでも喋ってくれる人なのですけど、二ヶ月前からの腰痛はたまたま今の職場の隣に接骨院があったということで通院してみたそうです。結果はこちらへ来ているということで、それくらいです。
 最近の病院は外来が減少していて経営が大変という話があるので、接骨院の状況がちょっと気になって聞いてみました。すると高齢者の数も減少しているみたいですが、それ以上に接骨院同士が競合していることと健康保険が厳しくなっているので、経営状況がわかってしまうとのことでした。
 なにせ保険外治療の高額なものをどんどん勧められ、基本コースだけでは済ませてくれないらしいのです。一つ承諾してしまうとうちの治療料金よりも高額になっていて、昔の「安いから接骨院へ」という図式は都会だとも早くずれてしまっているみたいです。
 何度かこの手の話は聞いたのですけど、あちこちでこのような高額施術の押し売りをしているようでは柔道整復師そのものの信頼を自ら傷つけている以外の何物でもありません。経営面だけで言うなら、回転数で稼ぎ出したほうが絶対に賢いんですけどねぇ。緊急事態宣言のときでも、データベースの大きさでうちは大打撃にならなかったのですから。

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