ウィルスも単純に抑え込むだけではだめなんですね

 帯状疱疹がなかなか回復しないとか痛みを早くなんとかしてほしいということで、時々来院されることがあります。基本的には皮膚科で薬をもらって飲めば数日で回復するのですけど、しつこいのが中にはあるからです。
 帯状疱疹は小さな頃に感染した水疱瘡ウィルスがそのまま体内に残っていて、体力が弱ったときに皮下まで浮上してきて発生するものであり怖いものではありません。だから鍼灸治療で体調を整えられれば、すぐ回復することがほとんどなのです。
ところが近年「ブースター効果」がなく、発生率が上がっているのだそうです。ブースター効果というのは小さな子供が水疱瘡に感染し、それが大人にも感染することで免疫力が上がり帯状疱疹として現れないようにしてきたことを言うのだそうです。水疱瘡のワクチン接種が進んだ結果、大人のブースター効果が低下しそれで帯状疱疹が増えているのだとか。
 ウィルスも単純に抑え込むばかりでは、弊害が出てくるものなんですね、こりゃ参りました。
 

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