衛気・営気それぞれの補瀉法

 自主勉強会で提示してもらった衛気・営気のそれぞれの補瀉法について、色々と試してきて手応えがわかり始めてきました。
 まず衛気の補法は従来通りであり、営気の補法は七十五難型の肺虚肝実証を治療するときに「流す形での瀉法」にとても有効です。
 瀉法は「抜いてしまわないと全体の改善が期待できない」時に用いるといい感じで、衛気の瀉法は五気での時邪の処理にとてもいいです。営気の瀉法は熱そのものを抜いてしまいたいとき、つまり脾虚肝実証での胆経からの瀉法が良さそうです。
 ちょっとややこしいというか切り分けにまだ迷いがあるのが、衛気の瀉法と営気の補法が似たような反応になること。これは動かしたいのが衛気なのか営気なのかをまず決めることでしょう。営気の補法はインキを補って瀉的な作用となりますから、本部会員がそのあたりの認識ができていないので現在提案されているようなていしんの手法になびいてきてしまったのでは

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