誤診するところでした

今朝の新患さんは左脇腹が痛むということであり、かなりの重量がある品物を毎日降ろさねばならない作業があるということで、この手のものは痙攣が発生していたのだろうと思いこんで本治法を開始したところ、脈状が和らがないどころか締まってくるので驚きました。
「これは診断の間違いをしている!!」と、衣服の上からしか触っていなかった患部を急いで触診し直すと明らかな肉離れです。しかも二箇所あり、斜めに避けていますから相当な外力で発生したものと思われます。若い女性なので力がなく、重力と重量のダブルパンチで思わず上半身を捻ってしまったのでしょう。
治療そのものは瀉法鍼さえあれば回数だけの問題なのですけど、本治法の一本ごとに脈診する癖がなかったなら誤診していたところでした。紹介者を治療していたときのエピソードが面白かったので、話に夢中になりすぎていたようです。