夏前から来院されている背部や特に上肢で服がこすれるだけでも強い違和感が発生する患者さんなのですけど、症状は十五年くらい前から持続しているとのことです。
痛みも伴っていた初期では七十五難の肺虚肝実証や脾虚肝実証などで治療をし、痛みは取れたのですけど違和感だけは頑固に持続していました。特に猛暑では汗をかくので、余計につらかったとのことです。
思い切って四十九難として脾経の泰斗へ営気の手法のみとしたところ、軽く標治法はしますけど劇的な回復ペースとなってきました。今日などは「あれは一体何だったのだろう」というくらい、会話はプロ野球の話しかしていないのでありました。