呼吸と手技の合わせ方、一応のまとめ

術者の呼吸と補瀉手法について集中的に考えて検証をしているのですけど、昨夜と今朝に瀉法を用いる場面があり自分のことを観察していたのですけど、即刺のためにはその手前で一度呼吸を・息を止めていないとタイミングが計れないことを自然に実践していました。
思い出してみるとまず気づいたのが徐抜でないとうまく邪が抜けない、邪を引っ張り出すことができないことを身を以て体験していたことでした。暑い日にわざわざランニングマシンをして軽い熱中症を意図的に作成し、瀉法を行ったときに普通に刺してもいいのですが普通に抜いていたのではうまく邪が引っ張り出せず、徐抜が必須だとわかりました。
「あぁそういえば九鍼十二原篇にしっかり書いてあった」ということで、即刺徐抜を心がけるようにしたならうまくできるようになり、即刺のためにはその手前で一瞬でも息を止めるのが一番タイミングが計りやすいのです。ていしんを半分投げ入れるようにしての即刺ですから、息を吸い込む必要もありません。
さて問題なのは補法での徐刺で、「補いたい」という気持ちが強ければ強いほど押し手にも刺し手にも力が入ってしまいますから、これをどうやって防止するかなのですけど昨日にも書いたとおり取穴は息を吐きながら最後の決定では息を止めて、押し手の構えと刺し手を持っていくときには息を吸いながら「よーいドン」で息を吐きながらの徐刺になります。即抜はお手の物ですが、しっかり手応えがあってからではなく「よし来そうだ」というところから抜き始めて丁度になることも、気をつけておいてください。。
営気の歩法が少し難しく、押し手を営気の深さまで沈めてから刺し手を持ってくるという動作はよく意識しながら行わねばならないです。でも、これができれば刺し手に力が入りすぎることも防げます。