片手ずつ脉診

 私が最初に研修会へ参加させてもらったのは東洋はり医学会であり、比較脉診(脉差診)を標準とされていました。脉状診も唱えられていたのではありますけど、それは祖脉のレベルでした。
 さらに私の師匠の師匠は不問診ができた先生であり、その血統ですから弟子入りした時には脉診のことはほとんど教えてもらわず不問診を習得するようにいわれました。
 それですから脉診からのインスピレーションを得るためにも両手を一度に脉診することが私の診察のスタンダードであり、これはこれからも変わらないのではありますけど伝統鍼灸学会で聞いた「難経は片手ずつの脉診である」という言葉が忘れられなくなってしまいました。
 今朝も録音を聞き返しながら色々と考えて輪唱していたのですけど、両手一度の脉診と片手ずつの脉診、どちらも診察では欠かせないものだと実感してきました。

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