季節の治療で行った結果報告

 昨日のエントリーで書いた料理屋の女将の治療なのですけど、問診を始めた段階ですでに雰囲気がいつもと相当に異なり、話し方も収まらないイライラと不安とストレスと申し訳無さが混在していて声そのものが震えていましたから予測はできていたのですけど、凄い数脈でした。
 しかも、リズムも悪いだけでなくスピードが変化しているのです。相当に精神的に参っている上に、収まらない怒りが行場を失っているという感じでした。この状態で病理考察をというのが、土台無理でしょう。
 季節の治療で瀉法から入ることはすぐ決断でき、今は心経の担当ですから少府を軽擦・摂按・逆警察の順で探って菽法へ落ち着くことを確認してから手法を行っています。毎回のことですけど、この治療がはまると劇的に脈だけでなく全身が改善します。でもなぁ、抱えられている精神の問題は簡単ではありませんし家族の間には踏み込めていけないので…。