「うわっ、これは一体どないなってんねん」という感想ですが、今年はハント症候群の患者さんが大量に来院されてきています。いつもなら二年に一人くらいであり、重なることそれ自体が珍しいのにです。
顔面麻痺は中枢性を除けば、単純麻痺のベル麻痺と、細菌感染からのハント症候群。ベル麻痺は痛くない刺鍼さえできれば、誰でも治せる安全なものです。
ところがハント症候群は、初学者の頃に先輩から何度も何度も、「安請け合いするな」と忠告されてきた重症の顔面麻痺。発症の二週間くらい前から、耳の痛みがあることがまず特徴です。治療そのものはベル麻痺もハント症候群も変わらないものの、発病から時間が経過しているなら治癒を約束しないのは鉄則です。