そして肝心の結果ですけど、「気の抜けた脉(開いた脉)」は完全に再現ができました。脉状が柔らかくなったからと行って単純にそれがいい方向へ向かっているとは限らない、脉診を強固なものにするためには常に他の診察法と合わせながらの観察が必要であることの証明にできます。
そして取穴について、今まで立ち位置のことにはあまりこだわっていなかったというか任せっきりにしていたのですけど、臨床に即した立ち位置を最初に決めてしまうと取穴そのものが簡便で背核にできるようになる、つまりいい治療ができるということで、かなり熱心に取り組まれていました。
ただ、神経質すぎるほどにまた脉を触っているケースがあったようで、立ち位置を決定するまでのプロセスをマニュアル化しておくのがやはりいいと個人的には思いましたね。