あの不整脈はいったい何だったのだろう?

 今朝の患者さんは高速バスに乗ったなら今まで発生したことのない両足のむくみがとれないということで来院されたのですけど、そのむくみはかなり強いものでした。
 七十代後半に入ってきており耳も少し聞こえづらく、ほかにも腰痛など多く不定愁訴があるということで脉診すると強烈に跳ねており、不整脈もあるのだと思いました。
 ところがまず時邪を払ってみると、陰茎から気血津液論でという反応です。「ほんまかいな?いかにも邪論でしょうという脉なのに」と思いつつ、病理考察をやり直して腎虚陰虚証で陰谷を衛気で警察すると、なななんとあれだけの不整脈がきれいになってしまいます。
 陰谷と尺沢を衛気で補い、標治法へ入る前にも確認しましたが跳ねていた不整脈はすっかりきれいなままです。そして治療終了時、あの不整脈はいったい何だったのだろう?と自分でも思うくらい、脉状が変化していました。驚きました。

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