レントゲンでわからなかったなら「ねんざです」

 そうそう骨折といえば、年明け早々にスリッパで脚立に乗っていて滑り落ちてしまい、左足を強打してしまった患者さんがおられます。
 みるみるうちに足首から先が腫れ上がり、痛みも激しいということで夕方の休日診療所へ駆け込んだそうなのですが、担当医が正経でなかったということもあるでしょうけどレントゲンで何もわからなかったので、「ねんざです」とだけ言われたそうです。
 長靴でもとても入りそうにないくらい腫れ上がっているのに、素人が見ても骨に異常があるだろうことは想像できる状態で下手をすれば複雑骨折の化膿性さえあるのに、レントゲンだけを見て「ねんざです」といえる神経がよくわかりません。
 私が診察すると少なくても二カ所は亀裂骨折があるということで、一週間は歩行が無理だろうとは言い渡したのですが実際に歩けたのは三週間後になったものの、西洋医学にずっと任せていたならどんなことになってしまったのか恐ろしい実例でした。

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