拡大路線は困りもの

 昨日の指導者研修会の実技で、夏期研講師合宿の時にまとめて差し上げた「陰陽調和の手法」の確認ツールと修練ツールについて、実際にやってみました。
 その前に昼休みの段階でさんざんに内部批判の話が出ており、「はっきり言って迷惑」「なくなってほしい」という意見がほとんどであり、本家本元の名古屋で既に取り組む人がいないというのにどうして本部で生きながらえさせているのかというのが私も本音です。本治法を念頭に発表されてきたものですけど、最初から矛盾点より用いる気がしませんでした。名古屋夏期研の時には納得できない実技なので、入門部の方へ回っています。
 それで実技をやってみたところ、確かにその箇所で立体的に気が集められて深い部分への影響はあるとのことです。しかし、腹部のその箇所で集まる分、手足の循環は悪くなり倦怠感というか気持ち悪くなってしまうという人が連続でした。
 「こういう鍼が本治法に用いれるとはとても思えない」「この場面なら絶対に使わねばならないものが提示されていない」「そもそも衛気・営気の手法でも陰陽調和が目的なのに前進を乱すような手法でどうして調和を名乗っているのか」と、私が責任者でもないのに次々責められてしまいます。
 背部で外実内虚・外虚内実がはっきり触れられる箇所なら活用はできるのですけど、それでも衛気・営気の手法を置き換えるだけの理由と実力がないとも言われました。本当に今の拡大路線は困ったものです。

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