奇経の専用鍼として開発した新しい鍼は、形状だけでいうとただの棒です。ただ、銅の純度と面取りのきれいさがポイントなのです。
それで「ただの棒」ですから、逆に小児鍼で陽谿をたたくようにして気の流れを改善するのに役立ちます。本治法の手法としては弱い面がありますけど、膈兪の処置には都合がいいです。要するにこの鍼は、気を流すのではなく集約する力があります。まさにあふれて処理し切れていない気を、奇経へ引き渡しています。
その応用で、経絡が暴走というか迷走している身体に対して、中府や雲門にこの鍼を当てることで循環の規則性が戻せるというメリットも出てきました。本日も三人に行っているのですけど、10円玉での宿題を出しておいたところ一人は呼吸困難だったものが改善していますし、もう一人も胸やのどのつかえが短時間で改善できるようになっていました。10円玉での自宅補助、恐るべしです。