スイマーにとって水の中へ入るということ

 昨日のスポーツニュースで、水泳の池江璃花子さんが「400日ぶりにプールへ入れた」と笑顔でぴーすしていました。 
 「うん、わかるわかる、やっと水の中へ戻れたという気持ち」と、一昨年の左腕の大けがから50日目に初めてプールへ戻ったときのことを思い出していました。こちらは激痛を隠して25mを泳ぐのも顔が真っ青になる状態でしたから気持ちいいという感想ではなかったものの、おっさんでも水へ戻ってこられたという感動で涙が出そうになるくらいの身震いをしていました。
 「そんな大げさな」と言われるでしょうけど、スイマーにとって水の中へ入れるというのは別世界へ毎回旅をしているのと同義であり、やっと自分の本当の世界へ戻ってきたという気持ちになるものです。まして現役選手であればです。
 「私が治療をしたなら東京オリンピックが今からでも間に合うよ」と言い切ってしまいたいくらいですが、目覚ましい体調の回復は約束できるものの世界記録並みの運動へ戻せる保証はやはりできません。でも、白血病や新型コロナウィルスと戦っている人たちへの光になってくれているのですから、鍼灸でぜひとも回復の手伝いをしてあげたいです。

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