選手には責任はないのですけど、スポーツの力

2022年3月4日から冬季北京パラリンピックが開幕するのですけど、ご存知のように冬季北京オリンピックの閉幕を待ってロシアがウクライナへ進軍しています。ロシアはパラリンピックまでにウクライナ全土が掌握できると計算していた、それ以外は考えられません。
けれどウクライナ国民の団結力とロシアの過信から一週間経過しても膠着状態であり、どのような結末化はまだわからないもののロシアという国そのものが滅亡してしまう方向に向かうような感じです。ベラルーシなどは資源など欧米が困る材料がないので、すぐ経済的に抹殺できてしまいますからね。
それでパラリンピックの選手たちですけど、選手には何も責任がないもののロシアやベラルーシという響きだけでも拒否されてしまうのは仕方ないことでしょう。あまりにも戦闘開始から時間がなかったので個人資格ということでの参加が認められると最初の会議では結論されたのですが、開幕前日になって一転し大会から排除されてしまいました。これはスポーツが国威発揚になるのを逆手に取り、選手や国民から「お前らの運営がこういう結果になったんや!!」と強烈なメッセージになることを導き出すための処置でしょう。選手たちには本当に気の毒ですけど、それ以上に何も関係ない命が散ってしまうことを避けるためです。
(追記)
一度目の決定から16時間後に逆転の決定となった直接の原因は、「ロシアやベラルーシが参加するならうちは不参加にする」と次々に表明があったこと。加えて選手村での安全が確保できなくなったことからだと公式にはされています。実際にそうなのでしょうけど、ロシアやベラルーシと一緒に競技をして気持ちいいと感じる選手や観客がいないことも事実です。何より北京へやってきた選手団をいち早く出してしまうこと、これが最優先だったでしょう。