やや重症の呼吸器疾患の治療が復活

それからここへ来て夏風邪というのか、呼吸器疾患での来院も急に増えてきています。それも咳き症状だけでなく全身倦怠に頭痛ですから、一年前なら遠慮して来院されていないものです。
5塁に分類が変わったのでもちろん問題ないのですけど、コロナから体調を崩して5日目という人は手は冷たく足は火照っていてと、感熱が逆になってしまっていました。数脈なので陽経に切り分けられ、肺虚陽虚証として左の養老へ衛気の補法。
普段は手足が冷たくて仕方ないのに微熱が持続して火照っているという人は子供からもらったようで、種類はわかりませんが呼吸器疾患のウィルス感染です。咳き込んでもいました。これも数脈で、左の養老に衛気の補法。分類とすれば肺虚陰虚証でしょう。
肺は胸にある臓器であり中空なので津液をあまり蓄積できないことから陰虚証という証決定が本来はできないのですけど、症状としては確かにあるのです。そういうときに陽経から剛柔で治療をすればちょっとした矛盾が乗り越えられます。ぜひとも実技テキストに反映させたいものです。