必要がなければ余計なことはしないのが、私の主義

シンスプリントというのは陸上競技など足をよく使うスポーツ選手に見られるふくらはぎ内側の張りを伴う痛みのことですが、全くスポーツとは無縁の生活をしているご婦人が強い痛みを訴えての来院です。
思い当たる原因もなく昼間の歩行時も痛みがあるのですが、就寝しようとするとずっとふくらはぎが痛くて一度目の治療時点ではほとんど眠れないくらいになっていました。シンスプリントじゃないけど、シンスプリントの治療をしますということで、胞肓と小野寺に出てくる圧痛を処置することがポイントになります。
本日に二度目の治療へ来られたなら、痛みの大半が解消しており歩きやすくなっていました。それでいてふくらはぎは診察で触るだけで、鍼は一本も行いません。素人さんですから理屈は分からなくてよく回復すればいいのですけど、幹部を全く治療しないというのにはやはり不思議がられます。けれど必要なければ余計なことをしないのが私の主義であり、鍼灸治療というのはそういうものだと思っているのですが…。