奇経を2つ使っての治療の歴史的背景

 「押し流す奇経治療」のファイルは漢製したのであり、最後に参考資料として二経治療の歴史的背景を調べてもらったので掲載しておきました。せっかくなので、ここにも掲載させてもらいました。
 中国の金代(1295年)に、竇漢卿(トー・カンケイ)が『針経指南』という書物で、初めて二つの奇経を組み合わせて用いることを提唱しました。この書物には、八宗穴の主治病症も記載されています。その後、明代の徐鳳の『針灸大全』、高武の『針灸聚英』へと引き継がれ、現代の奇経治療の原型となりました。