年末に亀裂骨折で駆け込みが連続

 この年末になって、亀裂骨折を知らずに来院される患者さんが連続です。いや、患者さんは亀裂骨折そのものがわからないので仕方ないのですけど、今回の駆け込みは数が違いすぎます。
 左魚際付近の痛みを訴えられた方は、普通なら断発指の親戚で肩こりがきつくなりすぎたものと考えたいところですけど、脈状の違いから気がつきました。本人が左手全体が腫れていることに気づいていて整形外科でも訴えたそうなのですけど、画像診断のみで一見してわかるものを無視してしまっているというのは、どうなんでしょうね。
 同じ時間帯の腰痛の方は、自発痛がますますひどくなりどんな方向にも腰を曲げることができないというのでこの時点ですでに亀裂骨折が怪しいのですけど、脈状だけでなく打診からの響きで即断です。この患者さん、知り合いの娘が腰痛で苦しんでいるということから自分よりも先に紹介してきたのですけど、なんのことはない全く同じ腰椎の亀裂骨折だったという「落ち」にならない「落ち」をつけていました。

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