季節の治療で押し切るかどうか

10月としては異常なほどの高温がまだ続いているのであり、夜間もそれなりに気温が高いながら昼間との差が相当に大きいので、ここへ来て身体がついていかずに体調そのものを崩している人が目立つようになりました。
「五気での季節の中の漢方はり治療」ということで、今の季節はまだ秋なので肺経の経渠へ瀉法を加えるということが圧倒的に多くなります。証を割り出すことができれば機械的に選経・選穴が決まってしまうので非常に楽であり、効果も顕著に現れてくれます。
問題は季節の治療で押し切るのかどうかなのですけど、ここで時邪を応用した切り分けツールが有効に働くのです。そういえば本部の先生たち、発表を聞いているのに取り組もうとしてくれない態度は相変わらずですねぇ。
(追記)
「追試をしようとしてくれない」と書きましたけど、そういえば本部での実技だと「これは何から行きたいですか」という質問にここ近年なってきています。証という概念そのものが多様性を認めたためにうまくくくれなくなってしまったというのが率直なところであり、入門部担当の先生のほうがよほど治療全体を見渡せている感じがしていました。