子午治療の追試報告2

そして子午治療で最も大切なことは、適応する症状かどうかを概ねでかまわないので見極めることです。一般的な特定経絡の流注上に現れている症状でいいのですけど、痛む部位がハッキリしていれば複数になっても構いません。
それから整形外科的な痛みを目標とするのはわかりやすいですし、現実的です。奇経治療は経絡流注では割り切れない部位の痛みがあるとか、内臓疾患などのほうが得意だと割り切れば将来の研究も進めやすいと考えています。あくまでも奇経は補助療法であり、本治法とは別物と考えるべきと助手時代の経験も含めて今も考えます。
もちろん子午治療と本治法の連動など考えていたなら、今回の発見は水の泡になってしまいます。それを確信したのは、臨床追試の中で著効があったものは必ず該当部位で流注を横切った触診をすると極端に反応が鈍かったこと。つまり、本治法をしても流注が回復しきらないので症状が残ってしまっているものが子午治療の適応になるようです。