子午治療で様々なチャレンジ

最近は子午治療があまりに便利すぎてあれもこれもチャレンジしたくなってしまうのですが、正座ができなくなっていたものがなんとか座れるようになっていたので、胃経の流注上に痛みがあったので内観からアプローチすると痛みは若干残るものの普通に座れるようになってしまいました。
農繁期でまた左腕が上がらなくなってきていたものは大腸経の流注上に痛みがあるので、大鐘からアプローチするとほとんど普通に挙上できるようになってしまいました。
右の中指を部活で突き指してきたケースは、亀裂骨折は免れていたもののほとんど曲げられなかったものが心包経ということで豊隆からアプローチしたなら、まだ不十分ではあるものの直角よりも深く曲げられるようになりました。
一般的であり患者さんへのアピールとしても効果的なのは、一通りの治療が終わってもまだ痛みが残ってしまうものへ座位でアプローチすることでしょう。一度の治療で痛みがすべて取れるわけではありませんから、そこは無理せず瀉法鍼などと並んで子午を用いるという感覚がいいと思っています。瀉法鍼は衝撃がありますから「あぁ鍼をしてもらっている」という感覚がありこれはこれでいいのですけど、二木式奇経鍼を当てているだけなのにどんどん痛みが回復していくのは不思議そうに見つめられています。鍼灸に対する不思議治療への期待に答えるということ、このアピールはこれから開業を目指す人達には大きいでしょう。