ていしんでも「やり過ぎ」?

 先程のエントリーで、ていしんを用いることで「やり過ぎ」が防げるようになったとは書きましたけど、ていしんなら絶対にやり過ぎが発生しないかといえば答えはNoです。
 ズバリ書いてしまえば、ていしんを臨床投入できるようになっていたなら同時に「やり過ぎ」にもなっているでしょう、私がそうだったのですから。
 問題は手法の時間が長すぎることです。これについては間もなく、ホームページの動画でご覧頂けるようになります。

五十肩の痛み

 五十肩の治療で一番困るのは、夜間痛が激しいのでこれを何とかせねばならないことです。開業当初は局所へ皮内鍼をしたりなど、苦労したことを覚えています。
 深く刺鍼すると必ず失敗することは当時から分かっていたのですけど、これを解消してくれたのは難経七十五難型の肺虚肝実証の治療ができるようになってからです。
 さすがに初回から著効が発揮されたというケースは少ないものの、以前は自発痛を押さえるのに四回は掛かっていたものが最近は三回程度で済んでいます。ていしんを用いることで「やり過ぎ」が防げている印象です。

残便感の強い患者さん

 二十代後半の女性だったのですが、高校時代より残便感が強くて困っているとのことでした。けれど食べ過ぎるとすぐ下痢にもなるとのことです。
 色々と診察をしてみると、胸には熱がなく津液も不足しているのに頻尿だと分かってきました。病理考察としては、津液が保持できないので自己防衛で残便によって体温保持をしているのでしょう。
 証はまず気血津液の生産を高めお血を処置するということで脾虚肝実証。この証が長く続くかは分かりませんが、治療後は全身が温かくなり津液が全身に巡ってきました。
 

腰椎分利症の治療

 腰椎分利症の特徴としては、痛みが腰椎付近に限局していることと痛みを感じる日と全く感じない日が数日おきに交代することです。
 解剖学の所見とは異なりますけど、腰椎と腰椎の間隔が広くなったような触診所見があれば症状と合わせて腰椎分利症と判断してまず間違いありません。
 腰椎が分離しているので筋肉が引き締めようとして、引き締められている間は痛みを感じなくなるのですが、筋肉が疲れてしまうと分離状態となり痛みを感じるというプロセスの繰り返しをしています。
 ですから治療としては筋肉を強化するのか腰椎を何とかするのか・・・、いえいえ、本治法の後には衛気と営気の手法を適宜加える、それだけです。

小児鍼での脉状判断は?

 小児鍼専用ベッドを設置してから小児の治療がとてもスムーズになっているのですが、今日の午前中は予後についての話を多くしなければなりませんでした。
 小児であっても脉診は必須であり、脉状は充分に判断できます。しかし、脉差診によって証決定するようなことはしていませんし、ちょっと難しいのではとも思っています。
 では、どのようにして予後を判断しているかですけど、まずは太い脉状になること。渋らないこと、そして寸関尺の触れ方が均一になることを以前から目標としています。

寒くなりましたが、手法は?

 台風の影響は滋賀県では受けていないはずなのですけど、強風で昨日よりも気温以上に体感温度がぐっと下がっています。
 急に寒くなると手法の時間も長くしなければならないのではと頭では想像してしまうのですけど、ほとんど関係ありませんね。
 むしろ陽気を飛ばしてしまわないように、衛気の手法ではいつもより短時間にすべきかも知れません。営気の手法でも、少しでも時間が長すぎると脉が開いてしまいます。

早速ガスファンヒーター指導

 ホームページの「にき鍼灸院見学ツアー」をビデオでご覧の方はおわかり頂けますように、美座らのある玄関ホールと待合室の間のドアは夏は開けっぱなしになっています。これは玄関ホールがサウナ状態にならないようにするためです。逆に冬場はオートクローザーで自動的にドアが閉まるようになっており、待合室の暖房効率を高めさせています。
 さすがの猛暑も秋分の日を境に見事に気温が下がったのでオートクローザーが働くように設定変更した今日、同時に引っ張り出してきたガスファンヒーターを運転させられるとは。
 こちらのミスで昼休みに窓を全開させていたからではありますけど、それにしても渋った脉状の人も目立ちましたね。

臍の周囲を腹診

 夏期研終了直後のエントリーで、腹診でのヒントが得られたことを報告しています。
 簡単に説明すると脾は気血津液の製造元ですから他の臓からの影響も受けやすく、脾そのものの変動で堅くなっているのか他からの影響なのかを見分けるのが困難なケースも多いものです。それを際の周囲が一週全て堅くなっていれば脾そのものの変動として捉えてもいいのではないかと追試しています。
 午前中の患者さんは三十代の男性でしたけど、お腹の中央がとても硬いのですけど脉も脾が開いているのですけど、臍の周囲には硬さの切れ目があります。腎虚陰虚証で治療し、大きく改善しました。

にき鍼灸院見学ツアー」に、ビデオファイルを設置

 深夜に新しいビデオファイルを設置する更新作業をしていました。これで鍼灸院がより立体的に理解していただけるようになったのでは?
 このビデオファイルは、先月に撮影しておいたものです。そう、歯医者で前歯を抜いてもらう前の撮影分です。

頭鳴の患者さん

 「にき鍼灸院」のホームページで、患者さんから一番問い合わせが多い症状は頭鳴りです。
 耳鼻科では耳鳴りと頭鳴りが区別できないようで、今日の患者さんも若いお医者さんからは「年のせいだから」と、とんでもない言葉まで聞いたとのことでした。中耳に通じる耳管が炎症を起こしているもので、お釜をかぶったような感じや自分の話し声が響いたりします。
 証はその他の症状によって様々ですけど、本治法さえしっかりやっておけば数回で著校が現れるものです。

託児のあり方

 今、今月の滋賀漢方鍼医会の例会から帰宅しました。
 三週間前の夏期研の経験から託児中に一度託児室へ様子を見に行っていたのをそのままベビーシッターさんにお任せしておいたのですけど、研修に没頭できるという有り難さと大切さを改めて感じました。託児した場合にはよほどの事情でない限り、その時間はベビーシッターに任せて集中して時間を使うことが、子供のためでもあると感じました。
 それにしても聴講が九名もあるとは、数年後には滋賀漢方鍼医会だけで本部並みの人員も夢ではないかも?

本当に腱鞘炎?(その2)

 一昨日に腱鞘炎と診断されて来院された美容師の患者さんですけど、当日は「久しぶりに背筋が伸びて気持ちよかった」とのことであり、握力もある程度出せるようになってきたとのことです。
 今は手を使った後にまだ痛みが発生してくるとのことで、来週からの仕事復帰に不安は感じておられます。
 この治療ですけど、一切手首付近どころか上肢に鍼はしていません。標治法で少し集中させたのは肩甲骨周囲だけです。

指圧と鍼灸の両立は難しい?

 前回のエントリーで「一年に一度だけ指圧をする日」と書いたように、自称ペーパーマッサージ師です。
 しかし、それでも脉診は欠かしませんし経絡指圧で老人ホームのご老体へは一度きりでもできる限り効果が持続するアプローチを試みています。
 問題は午後になっての仕事です。拇指に力を入れる部分は意識的に押し手や刺し手へ影響の少ない箇所を心がけているのですけど、それでも気が付けば鍼を力強く握っていたりして。絶対に無理とはいいませんけど、これから経絡治療を志すなら鍼専門にして挑戦すべきです。

老人ホームの慰問へ出かけていました

 今日の午前中は視覚障害者協会からの行事なのですけど、老人ホームへ慰問に出かけていました。我々ができることですから、治療奉仕です。
 慰問する側も団体でないと奉仕活動になりませんし中にはマッサージ師の免許しか持っておられない方もありますから、また単発的な治療なので主体としては按摩・指圧・マッサージということになってしまいます。
 ということで、免許取得後には一度も按摩・指圧・マッサージで報酬を得るような仕事はしたことがありませんし、近年では年に一度だけやっている指圧の日なのであります。

本日のスカイプ会議終了

 漢方鍼医会の各種会議では、二年くらい前よりインターネット通話のソフトであるスカイプを利用して、夜に会議をするようになりました。
 全国に住居する先生たちが会議をするとなれば本部例会の空き時間しか過去にはなく、メールが使えるようになって随分と情報量は増えたものの、それでも直接に話をすることでの意志疎通は大切でありアイデアを発掘したり意見集約も会議でなければならないケースがやはりあります。
 本部例会後の木曜日が学術部会なのですけど、先ほど終了しました。便利なのですけど、人使いも荒いね。

本当に腱鞘炎?えっ!

 今日は美容師をしている新患さんだったのですけど、手首の痛みを訴えられる方は決まって病院で「腱鞘炎」と診断されてきます。そして、決まって効果が上がっていません。
 これは解剖学的に肩甲骨周囲の菌組織が硬結となり神経圧迫を起こしての透営痛であり、腱鞘炎という診断そのものが大間違いです。いや、手首付近の腱が腫れていたとしてもそこには原因はないのです。
 試しにぞうきん絞りをしてもらい痛みを確かめておいてから、肩甲骨周囲の硬結を強く圧迫して神経を開放してやれば痛みは瞬間的に軽くなり、圧迫を離せば痛みが元通りになります。証はその他の症状に左右されますので、特定はできません。

鍼灸治療のネットワーク

 今年の春まで五年くらい通院されていたリウマチの患者さんなのですけど、旦那さんの転勤先である阪神地区に引っ越されていきました。
 近年は落ち着いていたのですが元々の症状がかなりひどかったので、「もし悪化したなら師匠の治療室なら通える距離のはずですから」と話しておいたなら、紹介して欲しいとの電話が掛かってきました。
 本当に通える距離でよかったのですけど、経絡治療による鍼灸院が絶対的に少なすぎます。

本当に呆れます

 先程のエントリーで「保険会社の対応も変わらないのか?」と最後に書きましたけど、午前中に交通事故の患者さんに対する治療依頼が保険会社から電話であったのですけど相変わらずの鍼灸を軽視した態度。
 午後には「柔道整復師の資格を持っているのか」との問い合わせがあったようですし、その後にまた「患者さんとの話し合いで一ヶ月以内に完了させて欲しい」って、それが治療を依頼する態度か!
 今回は幸いにして数回で治癒できそうですからよかったのですけど、病院やその他で湯水のように治療費を支払うより鍼灸はよほど効率的なことを理解していませんね。

茶番劇にうんざり

 こちらのブログでは基本的に社会ネタは取り上げないはずですけど、民主党の代表選挙の茶番劇にはあまりにうんざりしたので・・・。
 総理大臣をコロコロ変えていたのでは外国から笑いものにされるので最初から続投は決まっていたはずなのに、参議院選挙での一人負け状態から話題を戻そうとしての芝居は自民党のやり方と何も変わっていません。
 ということは、鍼灸に対する行政の対応も変わらないのか?世間の評価も変わらないのか?保険会社の対応も変わらないのか?

ネットバンキング(その2)

 先程、初めてネットバンキングから助手が入居しているアパートの家賃を振り込んでみました。
 何ともあっさり処理が完了してしまうことか。確認用暗証番号というのがパスワードとは別に存在しているのですけど、その中の「何桁目と何桁目を入力してください」というなぞなぞのような確認があります。
 絶対に忘れない数字の羅列にしておいたのですけど、これが大正解でしたね(笑い)。

ハント症候群

 顔面麻痺の患者さんが来院されたのですけど、顔面麻痺で気を付けなければならないのは単純なベル麻痺か細菌感染によるハント症候群かを鑑別しておくことです。
 問診するとちょうど一週間前に左の耳に強烈な痛みがあったとのことで、頭痛もあり服薬しても回復しなかったということからハント症候群に間違いないでしょう。
 昨日に本部臨床家養成講座で講義したばかりの部分であり、ポイントとしては間違っても深く鍼を刺してはいけないということです。深く刺入したなら、治るものも治らなくしてしまいます。

土曜日の予約

 土曜日にしか来院できないという患者さんが多いので、冬場でも土曜日の予約表は事前にほぼ埋まっているという状況が珍しくありません。
 そのために近年では前日までに予約を入れられるケースが圧倒的に多く、土曜日の当日に申し込みの電話が掛かってくることが少なくなっていたりして。
 ところが先月から変なサイクルになっていて、一週間で一番隙間があるのが土曜日になっています。まぁ今日は新患さんが多かったですけど。

少し公開が遅れます

 昨年の五月に「脉診の実際1」という講義を本部臨床家養成講座で行ったのですけど、一時間ではとても入りきらない内容だったので修正と加筆の必要を感じていました。
 自分で録音から原稿を打ち込み終えたのは先月上旬であり、今週の頭に助手にチェックしてもらい校正も済ませられました。
 しかし、最後の事故チェックをする時間が今取れないので公開が遅れています。脉図も付けて公開するので、もう少し時間をください。

脉状も一気に変化

 昨日に大きな災害もなく過ぎ去った台風ですけど、その置き土産で今日は秋風が吹いているような機構へと一変しました。
 一気に変化したわけではないのでしょうが患者さんの脉状も今日は随分と違ったものが触れられて、特に証決定は様々なパターンになった気がします。
 夏期研での腹診のヒントもかなり臨床の中でこなれてきた感じであり、パターン化した臨床になっていたのではないかと今頃になって反省していたりします。

落雷で電話が・・・

 先程「パソコンの調子がよくなった」と得意げに書き込んでいたのですけど、とんでもない落とし穴にはまっていました。
 台風の影響で早朝に大きな落雷があったのは知っていたのですけど、その影響でインターネットのモデムが破損してしまい電話が全く通じない状況になっていたのを気付いたのはお昼前。
 「皆さん警戒されているのだろう」と思い込んでいたのですけど、とんでもない失態でした。電話が通じているか、毎朝点検する必要がありますね。